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神式と仏式が混じるところも見られる岐阜の葬儀

岐阜県は、地域によって、葬儀に対する考え方そのものや実際の葬儀の流れなどにかなり違いが見られ、少し離れた地域での葬儀となるだけで、その考え方や葬儀の実態などについて大きな違いを感じることができると思われます。隣保班と呼ばれる町内会が組織的に葬儀一式を任される地域が見られたり、葬儀でお経を唱える僧の数がとても多くいる地域が見られたり、その特色もさまざまです。
岐阜県の葬儀の大きな特徴として、仏式だけではなく、神式での葬儀が見られる地域が多くあることで、これは、岐阜県の歴史上、地域によってお寺がないという場所が見られるところからとなっています。ですが、そのような地域でも全くの神式で葬儀が行われるのかというと、必ずしもそうではなく、仏式での葬儀の風習も混じった雰囲気となっているものであるようです。たとえば神式でも枕飾りの中の盛り飯だけはお棺の横に供えられたり、亡くなった人の納棺の際、旅立ちの衣装は仏式で数珠を持たせたりすることもあります。また、神式での葬儀で使われる言葉のみを仏式での葬儀に合わせた言葉に言い替えることもあります。
また、仏式での葬儀が行われる場合でも、仏式での葬儀では当然に含まれる枕飾りの鈴を置かないというケースなども見られます。
また、仏式での葬儀、神式での葬儀、その両方が混じった雰囲気での葬儀に関わらず、葬列を組んで葬儀が行われるということについては共通しているものであるということも岐阜県での葬儀の特徴となっています。
神式での葬儀になじみがない人もいるかもしれませんが、神式ではまず葬儀とは呼ばず、神葬祭と呼ばれ、仏式の葬儀で焼香に当たるものは、神葬祭では玉串奉奠の儀式となります。また、葬儀の前に手水で手や口を清めることが神葬祭の基本となっています。仏式の葬儀では檀家となっているお寺や葬儀専用の式場などで葬儀を行うことが多いのですが、神葬祭の場合にはお付き合いがある神社などではなく、自宅などに神主を招いて神葬祭が行われることが多いのも特徴的となっています。
岐阜県内のほとんどでは火葬が行われる地域となっていますが、岐阜県の中でも一部の地域では土葬の風習が残されているところが見られます。土葬となる場合には、野辺送りをして、亡くなった人を埋葬します。土葬される場所は家ごとに決まっていることは少なく、地域ごとの共同墓地となっていて、近所の人たちが手分けをして土葬での埋葬を行うための穴掘りなどの準備を行うことになっています。