年間にかかる葬儀の費用について、都道府県別に調べられたデータがあります。ただし冠婚葬祭のうち、葬儀は予定されているものではないので、その支出額は年によって流動的であることを前提としなければいけませんが、数多くの都道府県の中でトップに輝いているのは静岡県なのです。
ザ・パークハウス 川崎矢向
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葬儀にかかる費用に関わりがあるのか、静岡県では葬儀の際の香典返しに特徴があるといわれています。香典返しといえば消耗品であることが多く、ほかの都道府県ではハンカチやタオルや石鹸、スティックシュガーや海苔など、日用品や食品であることがほとんどです。ですが、静岡県の香典返しではお茶の葉が選択されることが圧倒的に多く、さらに葬儀の香典返しだからといってどのような質のものでも良いというわけではありません。お茶の名産地である静岡だからこそできる高級なお茶の葉が香典返しの品として選択されます。そこには、亡くなった人の名誉を大切にし、そのうえお茶の名産地である静岡という土地を愛する心がうかがえます。
また、長生きをして亡くなった人の葬儀では、そのような香典返しの品に、紅白のリボンを付けた五円玉が同封されている場合があります。別の都道府県でも長寿で亡くなられた方の葬儀では赤飯が配られたりする場合がありますが、この五円玉は長寿を全うされたということをおめでたいこととして捉え、それを参列してくだった方々にお裾分けするという意味が込められているそうです。そのような葬儀では、不思議な現象かもしれませんが「おめでとう」という言葉が交わされることも少なくありません。
静岡県では、県内のほとんどで、火葬を行ってから告別式となることが多いのですが、ごく一部で葬儀の当日に埋葬をするところがあり、そのような地域では、参列者によって埋葬場所までの葬列が組まれるという光景が見られます。葬列を組む参列者は、どのような宗派を信仰している場合でも、また亡くなった人が信仰していた宗派が違っていた場合でも、「南無阿弥陀仏」と唱えてお送りすることが静岡県での風習となっています。
また現在でも弔組と呼ばれる制度が残っていて、葬儀のときには、近所の人たちと助け合いをすることが静岡県での葬儀の在り方となっているのです。
